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オレ様が最強の勇者であるのは疑いようのない事実だ。自他ともに認めるところであり、世界一の剣士として歴史に名を残すことだろう。力こそ正義。カネも女も不自由しない。
そんなオレ様が、今日は王より直々の依頼を賜って暗黒森へとモンスター退治にやってきた。暗黒森を切り開いて、隣国への街道を作る計画をしているのだが、モンスターを退治しなければ工事もできないというのである。
その名のとおり、密集する木立が日の光をさえぎり、昼なお暗い森であった。
「ブライアン様、もうそろそろモンスターの出るエリアです」
案内係として同行している近くの村の男は、緊張した表情で振り返った。ここから先は危険なので、先頭を歩きたくないと顔に出ていた。
剣聖ブライアン、という最高上位の称号を持つオレ様としては、ここは余裕のある態度で応じなければならない。
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