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全く……見事に染まったな。
今なら天音の言うギャップがすごく身に染みる。
「もっと…私を貴方で染めてほしいな。ねぇ……来て……千景?」
自ら少し口を開けて舌を出す。
それはかつて………あの夏の日に私が天音に言った通りのことだった。
そしてトドメと言わんばかりに………。
私のことを千景と呼んだ。
これで我慢なんて、余裕なんて、苛める余裕なんて崩れ去った。
「天音!!」
ただ欲に身を任せるように愛しい天音の腰に腕を回し、その唇を貪り、ただただ愛した。
翌朝、当の本人は顔を真っ赤にして布団から出てこなかったことも、昨日の彼女とは全然違う普段の彼女にギャップ萌えを感じて、欲情したのは内緒にしておこう。
そしてやっぱり、飲酒は私の目の前以外では禁止にしようと改めて思った。
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