年末はご注意

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「天音。」 頬を撫で、指で天音の唇をなぞる。 いつも私だけが味わっているこの唇。 「好きだよ。」 突然した私の告白に不意打ちを受けたように驚き、そして満面の笑みに変わる。 「もう。突然すぎるよ?でも嬉しい。」 突然言われると驚くよね。でも急に私だって言いたくなったんだから。 天音の顔が近付いてくる。 私も顔を近付けて。 唇を重ねる。 いつもと違ってアルコールを含んでいる錯覚を感じるようなキス。 私まで酔いそうになる。 「ん……ふ……。」 何度もお互い舌を絡め合って……。 瞑っていた目を開けると目の前に官能的になっている最愛の女性。 こんな姿見てしまったら………なぁ? 「新鮮。」 「何が?」 「いつも私が見上げてるから。今は千景ちゃんが見上げてる。」 それは今あなたが私の膝に乗ってるから。 なんかちょっとイタズラしたくなったかも。 「ひやっ!もう!千景ちゃん!」 先ほど天音は私の手は冷たいと言った。 それを服の中に入れたらね? こんな可愛らしい反応ですよ。 お腹を撫で、少しずつ上へと進めていく。 冷たいのもあって恥ずかしそうにしているのもまた堪らない。 「………もう、千景ちゃんのえっち。」 「天音が魅力的すぎるから。それにこんなに欲情するのは天音だけだから。」 「ぁ……ん……。」 服の中で下着を上にずらして優しく触れる 。だけどあえて、少しずつ主張し始める先に触れない。 そのことに気付いているのかムスっとした顔で軽く睨んでくる。 でも全然怖くない。むしろ可愛い、もっと苛めたくなってくる。 「意地悪…。」 「んー?何が?」 「わかってるくせに。」 そりゃあ勿論。 天音が何を言いたいのか分かる。 私の考えてることが分かってしまったのか、再びムスっとした天音。
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