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さぁ、どう苛めてやろうかと思ってたけど……。
突然天音がガバッと着ていたセーターを脱ぎ出す。
「天音?」
それだけで止まらず、肌着、最終的に上半身着ている物すべて脱いだのだ。
下着すら脱ぎ捨てた。
さすがの私も突然すぎて固まる。
天音は私の膝の上。
つまり目線は私の上にあるけど…正面には大きく、そして激しく主張している胸。
勿論初めて見る訳じゃない。でも何度見ても……。
「天…んぐ!」
行動は止むことなく、上からキスされる。初めはソフトに。段々と啄むように。何度か角度も変えて。
多分……このキスはいつも私が天音にしているキス。彼女も真似して今私にしている。
こんな積極的な彼女は初めてだ。
戸惑う気持ちはあるけど、そんなものないに等しい。
だって先ほども言った通り、このキスは私が天音にしてるもの。
それを今は天音がしている。
これはどういう意味かなんて明白で、疑う方がどうかしている。
「分かる?このキスはいつも私が千景ちゃんにしてもらってるのもの。それが今は私のキスそのものになっているの。」
「あ…。」
「私も…えっちなのかな?キスもそうだけど…どんどん貴方に影響されてる。でもね?それが嬉しくてしょうがない。この…私が大好きな貴方に染められていく感覚が。」
ドクンッ。
鼓動が激しくなる。
ゴクンと生唾を飲まずにはいられない。
「ねぇ…この身体を見てまだ我慢できる?まだ余裕持てる?」
これは挑発だ。
大きな目を少し細め、にんまりと笑うその表情は、挑戦的だった。
しかもこれは意図的でもある。
彼女だって伊達に私のことを知ってきた訳じゃない。
確信があるのだ。
私が、瑞木千景が宮園天音の綺麗な姿を見て…興奮せずにはいられないことを。
そして宮園天音が瑞木千景に"触れてほしい"という思いを見せることで、さらに欲情することを。
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