中学3年生

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中学3年生、秋。 第一希望の高校は地元の公立高校普通科。 第二希望は地元の私立高校。 この希望は私の中学校のほとんどの子たちが選ぶ道です。 高校の統廃合でどんどん自宅から通える高校がなくなってきています。 運命を変えた、あの金曜日の6時間目は委員会活動。 どのクラスでもそうであったように教科書やノートを詰め込んだ指定カバン、月曜セットと言われる「給食着」「体育服」「ジャージ」などを入れたバッグを机の上に置きます。 いわゆる「帰りの準備」をしてから、各委員会ごとに分かれて活動。終わった委員会から教室の荷物を取って解散・・・という流れ。 私は「広報委員会」というポスターや新聞の管理などしている委員会に所属してました。 委員会ごとに決まっている教室に行って、その日の活動内容を確認。 私は同じクラスの坂木さんと北棟一階の担当でした。 委員長から新しいポスターを受け取って、掲示板の今貼ってあるポスターを張り替えたり破れてるものを補強したりする仕事に取りかかろうとしました。
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