恋はタイトロープ

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 沈黙。  沈黙が続く。  その人の髪が風に揺れ、甘い香りが僕を優しく包んだ。  でも、この沈黙は・・・。  黙っているということは、やっぱり・・・だめなのか。  僕じゃあ、だめなんだ。  するとその人は、本当に申しわけなさそうな感じでこう言った。 「ありがとう。でもわたし好きな人がいるの。ごめんね。葉山くん」 「ああ・・・そうなんですね。でも先輩が好きなんです。好きで好きでたまらないんです」 「その気持ちはうれしいけど・・・でもさ。普通このタイミングで告白するかな」 「だって・・・もう我慢できなくて」
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