9人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねえ。葉山くん」
今日はサークルの仲間と初詣に来ていた。普段ほとんど現れないその人がどうして、と思った。偶然たまたま予定が空いていたのかもしれない。ただの気まぐれかもしれない。もうすぐ卒業だから最後の思い出に、と思って来てくれたのかもしれない。
でもそんなことはどうでもよかった。お正月を一緒に過ごせるだけで天にも登る気分だった。その人を見た瞬間、僕の胸は高鳴り・・・
「あのさ。誰かに助けてもらわないとヤバい状況だよ。これ」
心臓の鼓動は早くなり、今にも倒れてしまいそうなほどドキドキバクバクしている。
最初のコメントを投稿しよう!