学園生活のはじまりは…

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免疫の無い僕は、先生のその顔を見て思い切りドキッとしてしまい慌てて俯いた。 脳裏に今見た先生の顔が焼き付いてしまって、何だか変な気持ちになってくる。 なんだろう、この感じ…。 俯いたまま気持ちを整えようとしていると、自然に先生のオーラを感じ取ってしまう。 放たれているそのオーラだけで、先生がどれほどのエリートかを教えてくれる。 とても濃いオーラだ。 αの中でも序列が存在するらしいけど、先生は上の方なのかもしれない。 だから僕、こんなソワソワしてるのかも…。 それとも大人のαって皆こんな感じなのかな。 発情期を経験してないせいか、その辺がよく分からない。 けれど、いつか僕が発情期を迎えたらαに対して今よりもっとドキドキソワソワして『抱かれたい』って思う時が来るんだろうか。 想像つかないや。 少しドキドキする気持ちを胸に圧し殺して僕が顔を上げると、同時に何故か皆が立ち上がった。 「あっ?えっ?」 訳が分からずキョロキョロとした僕の頭に軽くパシッと何か落ちてくる。 「痛っ!」 「入学式だ。移動するぞ」 頭の上にあったのは出席簿で、湖城先生が遥か上から僕を見下ろしていた。
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