救出作戦

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副委員長の下腹部は確かに物凄いことになっていた。かなりの逸物であろうそれがスラックスの前を押し上げ、今にも突き破りそうなほどの勢いを示している。 思わずウッと呻く役員たち。内心引きまくりだ。 「副委員長、あなた……いくらなんでも興奮し過ぎですよ。空牙の身体に触れてアレをアレしたからといって、何ですかその馬鹿でかいモノは! 人前にさらして良い範囲を逸脱しています。もはや訴えられてもおかしくないレベルです。さっさと元に戻しなさい!」 「ま、負けた……」「このクソ副風紀が……」 説教する副会長と、落ち込む会計、悔しがる会長。 我関せず、と不機嫌そうにそっぽを向く風紀委員長。 そんな彼らの反応に、副委員長は改めてため息を吐く。 「だーかーらー。俺のこれもワンちゃんも、媚薬が抜けるまでしばらく元には戻らないっスよ。あと、俺がワンちゃんのを舐めたのは薬が使用されてることを証明する為だから。 皮膚吸収タイプのを乳首とかちんこに塗られてるだろうと思ったらやっぱりだし。まあ他にも、委員長がお触りしたとこ全部怪しいっスけど」 いわば自分の身体を使った人体実験、媚薬検査。 最初の一舐めで分からなかった理由は、風紀委員長が棹全体にではなく先っぽ(しかも尿道内とその付近)に塗り込んだ為。 作業を邪魔され、思った以上に媚薬を口に入れることとなった風紀副委員長はある意味被害者と言えなくもない。が、勿論同情する者は皆無だろう。 「ちなみに委員長、ワンちゃんの後ろの穴は触りました?」 風紀委員長への問いかけにギョッとなる生徒会の三人。 「そっちは残念ながらまだだ。チッ、こいつらが乱入して来なけりゃ今頃、俺の空牙お待ちかねの『コレ』で、たっぷり気持ち良い思いをさせてやれたのによ」 「妄想癖もそこまでいくと哀れですね。何度も言いますが空牙は貴方のものではないですし、気色悪い発言とジェスチャーも止めてください吐き気がします」 「ハッ、だいたい初めての相手がお前じゃ空牙が可哀想だろ。絶対に凄まじく最悪な、一生のトラウマになるわ」 「風紀委員長って、慣らさずにいきなり突っ込みそうだし。くうちゃんの大切なアナル処女喪失が恐怖と激痛の流血致傷・強姦だなんて……いやダメ、もう絶対にダメ!」 委員長の返答に内心わずかに安堵する面々。 そして先程の自分達を棚に上げ、攻勢(口撃)を強めていく。 睨み合う彼らを捨て置き、副委員長は媚薬に苦しむ空牙をさっと抱き上げた。ちなみに姫抱きである。 「ちょっと待て、何してやがる風紀副」 「空牙をどこに連れて行くつもりですか」 .
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