僕と先輩

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僕と先輩

「あーゆっ♡」 「……きも」 「ひどいなぁ」 首に巻き付く クズ先輩の腕をはらう。 うざい。 「また清瀬(きよせ)に絡んでるんですか?」 「こんな地味に話しかけて“あげる”なんて、先輩はやさしいですね」 「えー、俺は…」 ガタッ———— 「あゆ?」 クズ先輩を無視して僕は教室から逃げ出した。 何が、『あゆ』だ。 僕の名前は『歩夢(あゆむ)』だぞ! 女みたいな呼び方するな!
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