第4章「バケモノ」と呼ばれて

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私はトイレから戻ってきたいつかさんに手招きし、膝の上に座らせる。 「んしょっと♪」 ´ニコッ´と嬉しそうに笑ういつかさんを上から覗くと、私は´よしよし´と頭を撫でながら彼女の中の記憶を探っていく。 (この()に一体何が起きている?……) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「や~い!バケモノ~!」 「わ~、バケモノがきたぁ~、逃げろ~」 「バケモノはあっち行け~!」 「こっち見るなよ!バケモノが移るだろ!」 「バケモノなんて死んじゃえ~!」 「バッケモノ!……バッケモノ!…バッケモノ!…バッケモノ!…バッケモノ!……」 『違うもん!いっちゃんバケモノなんかじゃないもん!う、う、うぇ~ん…』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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