先輩─ひとこと言ってもいいですか?

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事の発端は、冬休みのとある日の昼下がり。 もうすぐ付き合って1年半になる2つ年下の彼女・(ひびき)と、俺の部屋でまったり過ごしていた時だった。 ラグの上に寝転んで、年末特番のお笑い番組を見ていた俺の背中が、不意にツンと突っつかれた。 「あの……(むつみ)先輩…… ひとこと言ってもいいですか……?」 声の主は、後ろのベッドに腰掛けてる響。 「ん~?」 俺は、その声がわずかに震えていることにも気づかず、あろうことか、視線をテレビに向けたまま生返事をしてしまった。 「私…………こういうの(・・・・・)、むむ、無理、です……」 ポト。 目の前に、薄くて四角いケースが落ちてくる。 なんだっけ、これ……えーっと 『爆乳家庭教師 夜の課外授業~Fカップ美女を無理矢(以下自粛)』 どぇぇぇえええええ!?!? The A○(如何わしいDVD)……!!
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