先輩─ひとこと言ってもいいですか?

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そんなこんなで3日ぶりの響と、俺の部屋でお互い正座して向き合ってる、この状況。 これはもう、ひとまずドストレートに謝るしかない。 「響……」 「あの……えっと、先輩……」 ―――「「ごめんなさいっ!!」」 同時に頭を下げて、そして同時に顔を見合わせる。 え、なんで響まで謝んの…… 俺が目を丸くして呆けていると、響は困ったように眉を下げて、視線を泳がせた。 「あのっ……私やっぱり、どうしても、無理で……」 「待っ……! 無理って言わないで! いや、無理だよなあんなん見せられて……や、でも! 俺絶対別れたりしたくないから!」 「え、別れ……?」 「響のこと怒らせたのも幻滅させたのも充分承知なんだけど! そもそもアレ(・・)は、俺のじゃ」 「せっ先輩! 違います……!」 切羽詰まった響の声に、俺は言いかけた言葉をぐっと飲み込む。
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