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とりあえず理不尽な死をとげたら、神様らしき影を殴ろう
「目覚めよ、烏につつかれ死んだ哀れな人間…ぐふぉ!?」
烏につつかれの辺りで気がついた俺は気付かれないように全力で拳を振るった。
狙いは当たって、少しスッキリした。
「痛たた…いきなり何をするんじゃ、理不尽な言いがかりをつけて地獄送りされたいのかのう?」
「いや、送り手という奴からあんたを恨んで死ねって言われたから殴っただけだが?」
「あやつの仕業か…まあ、済まんの。ちょっと変わった奴を変死扱いで送ってもらいたかったのじゃ。」
変死扱いで送るって…こいつ悪い神…いや地獄送りになるから止めておこう。
「賢明な判断じゃな、お主を送ってもらった理由はとある世界を破壊してもらう為じゃ。」
「…世界を破壊?理由は?」
「ぶっちゃけると、その世界を統べる創造神が可愛くてのう。気をひいてゼが付く三文字と同じ事がヤりたいのじゃ。」
いくらなんでもぶっちゃけ過ぎるだろう、つくづく悪い神様だな。
「更にぶっちゃけると理由はなんでもいいのじゃ、可愛い子にはいたずらをするのが鉄板じゃろう?」
「はぁ…まあ、断る選択肢はないからやるけども。破壊率はどれくらいでやれば良いんだ?」
「そうじゃのう、悪い奴の味方程度がちょうど良いかのう。」
「悪党兼汚れ役ね…了解。」
「それでは、お主に破壊の力を授けよう。くれぐれも儂にその力をぶつけるでないぞ。」
「仮にぶつけたらどうなるんだ?」
「究極の生命体(笑)並みに弾かせて貰って、お主の送り込む世界の適当な部分を破壊させてもらおうかの。」
なるほど…つまり開始早々手配度が上がるペナルティを食らう訳だな。
「そういうことじゃ。ではいくぞ…ほいっ!!」
軽快な掛け声と共に俺は破壊の力を手にいれた。
どの程度の破壊力があるのかは知らないけどな。
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