送りこまれる地点ははっきりと明確に分かってた方がやり易い。

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送りこまれる地点ははっきりと明確に分かってた方がやり易い。

「変な服を着た貴様、何者だ!!」 「我々に敵対する反乱者の仲間か!?」 送りこまれた場所…それはとある野営地のど真ん中である。 なんかわけのわからない服装を着た奴がパッと出てくれば、そんな反応をとるわなぁ…。 「二つ程聞きたいことがあるのだが…。」 「なんだ、お前の処遇は決まっているが言うだけ言ってみろ。」 「あんたらはどういう国の人達だ?」 「我々はニルギリス帝国の者だ、上官からの命令により領地の拡大とお前達反乱者の捕縛を担っている。」 「んじゃ、そこの牢屋に捕まっている奴らが反乱者達か。」 「その通りだ、お前もそこの牢屋に入ってももらうがな。」 俺の牢獄行きは野営地に入った時点で決まっているようだな。 もっとも、武器なんか持ってないから同じ牢屋にぶちこまれる訳なのだが。 「俺を牢屋にぶちこむと、牢屋は破壊されあなた方は混乱して殺そうとしてくるけど、逆に無惨に殺される目に遭うのだが?」 「ははははっ!!面白い冗談だな、ならばこの場で死んでもらおうか。」 帝国の兵士は槍を俺に突きつける。 俺は槍の先っぽに軽く握って兵士さん達には圧倒的な能力を使うことした。 「よいしょっと。」 「おや、掌に穴を開けて「破壊。」…んな!?」 「や、槍の先が粉砕されただと!?なんだ、貴様は…。」 「これが俺の力、破壊の力さ。」 「破壊の力だと!?そんなもの…聞いたことがない!!」 そりゃあそうだろう、魔法で燃やすとかまだしも軽く握っただけで粉砕されるんだからな。 「さあ、どうする?試しに殴ってみても良いんだぜ?殴ったら…今度は腕が無くなってしまうんだが。」 「じ…上官に報告だ!!こいつはヤバい!!」 「いやいや、上官もこんな奴も相手にしたく無いだろうに。」 「くそっ!!後で後悔させてやる!!」 そう言って兵士達はその場から逃げていった。 はいはい、好きにしなよ。 後悔を刻むのは帝国側のみになるだけだし。 「凄い…そんな力があれば帝国なんてひとたまりもないわ。」 「そこの君!!その力を使って僕達を助けて欲しい!!後で礼をするよ!!」 「断る。だって君達を助けたら、正義ルートに突入するだろう?っていうか、そもそも上から命令で助けられないし。」 俺は破壊をしにこの世界に来たんだ。 何故わざわざ光の側で世界を救わないといけないんだか。 「ちょ…貴方本気なの?」 「お願いだ!!僕達を助けて欲しい!!この牢屋から出してくれるだけで良いんだ!!」 「煩いな…その口を破壊してやろうか?」 「ひぃ!?黙ります、黙りますから!!」 そうこうしているうちに兵士が上官らしき大きな鎧をつれてきた。 さて、上官さんも同じ目に遭うのかな?
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