新妻探偵失踪事件・後日談

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 はい。少し前に失踪して疾走した新妻雅(にいづままさし)です。  今年も残すところあとわずか。一週間に年越しと年明けの二大イベントが待っているなんてね。月日が経つのは早いものだね。 (この話は12月24日アップ予定でしたが、作者がインフルで倒れました)  閑話休題。  始まりがあれば終わりがある。風流だねえ。  自己紹介も必要ないかな。僕は新妻雅(あづままさし)34歳。窓際で黄昏れるのが日課になっている。  ……この出だし何とかならないかな? 毎回何もしていないみたいで、本職大丈夫か? って読者様から心配されているのだけど。 「どうしたんですか所長。冬の木枯らしみたいな顔してますよ」 「いやなんていうかね……ってちょっと待った、ぼくのが木枯らしなの!?」  猫のマグカップにお茶を注いでいるのは、我が新妻探偵事務所の、従業員で、事務員で、秘書である、樹原愛理(きはらあいり)、"26"歳だ。  あ、猫の尻尾の部分が持ち手になっているのか。カワイイなあのカップ。欲しい。 「それはそうと、今年もそろそろ終わりですね」 「あれ? ぼくのお茶は?」 「世間はクリスマスだそうですよ。いいなあクリスマス~♪」  今日は12月24日のクリスマスイヴ。サンタさんのプレゼントどころか、何か始めないとお茶も没収らしい。恐るべしクリスマス。  だけどこういうイベント事って、ぼくは疎いんだよ。何をしていいのかサッパリ分からない。
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