54人が本棚に入れています
本棚に追加
はい。少し前に失踪して疾走した新妻雅です。
今年も残すところあとわずか。一週間に年越しと年明けの二大イベントが待っているなんてね。月日が経つのは早いものだね。
(この話は12月24日アップ予定でしたが、作者がインフルで倒れました)
閑話休題。
始まりがあれば終わりがある。風流だねえ。
自己紹介も必要ないかな。僕は新妻雅34歳。窓際で黄昏れるのが日課になっている。
……この出だし何とかならないかな? 毎回何もしていないみたいで、本職大丈夫か? って読者様から心配されているのだけど。
「どうしたんですか所長。冬の木枯らしみたいな顔してますよ」
「いやなんていうかね……ってちょっと待った、ぼくの顔が木枯らしなの!?」
猫のマグカップにお茶を注いでいるのは、我が新妻探偵事務所の、従業員で、事務員で、秘書である、樹原愛理、"26"歳だ。
あ、猫の尻尾の部分が持ち手になっているのか。カワイイなあのカップ。欲しい。
「それはそうと、今年もそろそろ終わりですね」
「あれ? ぼくのお茶は?」
「世間はクリスマスだそうですよ。いいなあクリスマス~♪」
今日は12月24日のクリスマスイヴ。サンタさんのプレゼントどころか、何か始めないとお茶も没収らしい。恐るべしクリスマス。
だけどこういうイベント事って、ぼくは疎いんだよ。何をしていいのかサッパリ分からない。
最初のコメントを投稿しよう!