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「クリスマスだし、みんなで鍋をやろうかと思いましてね。で! 力士といえばちゃんこ鍋じゃないですか」
「力士といえば相撲だと思うっスけど……」
確かに。
「そこで、上野さん直伝のちゃんこ鍋を食べてみたいなあって思って、ね、大家さん」
正論をねじまげ、愛理が微笑み、強引に流れを持っていく。
「なんだい。今回は 鍋はいいのかい?」
今回はといわず、未来永劫遠慮申し上げたい。
「分かりました。よくわからんスけど、支度するんでちょっと待っててくださいっス」
上野さんのおかげで、謎の 鍋は回避できた。
なんやかんやで始まったクリスマス。
鍋は順調に仕上がり、謎の 鍋から、ちゃんこ鍋に昇格した。
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