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「災害ってな、ある日突然来て、簡単に人の命を奪っていくんだ。
本当に悪夢かって思うよ。
俺の友達もその災害で死んだんだ」
僕は春樹君の話を聞いて、何だか急に怖くなっていました。
僕はまだ人の死を間近で見たことがありませんでした。
災害で人が死んでいくっていったいどんな光景なのだろうと、僕は漠然とした恐怖の中で考えていたのです。
「公男、寝れなくなったか?」
「ううん。
大丈夫だよ」
僕は春樹君にそう言いましたが、本当は眠気が覚めて眠る自信がありませんでした。
春樹君が僕に教えてくれた災害というものが、僕には得体の知れぬ恐ろしいものに思えていたのです。
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