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川の水かさが僕の膝を越えて、僕は少し怖さを感じていましたが、春樹君はそんな僕を見ながら、楽しそうに笑っていました。
僕はそんな春樹君のところにたどり着こうと、怖さを隠して一生懸命、前へと進んでいきました。
僕は一歳年上の春樹君に負けたくなかったし、春樹君のようになりたかったのだと思います。
そして僕と春樹君の距離が三メートルまで近づいたとき、あの事件は起きました。
僕と春樹君しかいないはずのその川で、誰かが僕の足を急につかんできたのです。
そして僕の足をつかんだその手は僕を川の中に引きずりこもうと、僕の足を強烈に引っ張ったのです。
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