2.居残りと匂い

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「だ、だめだ、、限界、、」 1時間は頑張ってみたものの、最初の方でつまづいてしまいなかなか終わらない。 「これは、もう関本先生のところ行くしかないか、。」 私は下校時刻までに終わる気がしなかったので、明日までに提出させてもらえるように直談判しに行くことにした。 確か関本先生いつも英語科準備室にいるって言ってたよね。 英語科準備室は私たちの教室とは反対の東館にあるため、なかなかにめんどくさい。 「ここかな、?失礼しまーす。」 中に入ると、広さは教室の半分くらいで、英語で書かれている書物がぎっしり置かれていた。 「失礼します、関本先生に用があって…。」 もう一度あいさつをして入ると、先生は何かの本を読んでいた。 こちらに気づくと本を閉じ、手招きをした。 「お、神崎来たか。プリント終わったの?」 「あの、それが全然終わらなくて、、提出明日にしてもらえないでしょうか?」 これでだめとか言われたらどうしようとか、なんでこんなのも分からないとか怒られたらと、私の頭の中はネガティブ思考だった。
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