1.花咲く季節、出会いの季節

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「えー、可愛くないよー?えっちゃんこそ美人だしすぐ彼氏出来そうな気がするな。」 私なんてちんちくりんだよ、、。 それに比べてえっちゃんは明るくて、美人でスポーツ出来て、私とは天と地の差を感じる。 「もー!美桜のそーゆーところだよ!無自覚天然モテ女め!」 そう言ってえっちゃんは私の鼻をつまんでくる。 「ひゃー!やめれくららい!ひょめんなひゃい!」 どうだと言わんばかりに手を離し見下ろすえっちゃん。 やっぱり美人だ。 「えっちゃん、彼氏できたら一番に教えてね?」 「当たり前でしょ!!」 それから私は先生が来るまでえっちゃんの理想のデートを聞いていた。 そして改めて実感した、 私はきっと高校では誰かを想うことはないのだろうと。 そう、この時までは。
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