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ようやく目的地であった体育館へ着けた。通常の倍くらいの距離には感じたな。扉を開けた瞬間既に捕まった、もしくは捕まえた生徒が何十人もおり、俺たちが並んで入ってくることになぜか叫び声…というか雄叫び?をあげていた。
その中から1人の生徒が近づいてくる。
「あ、瀬戸くん。瀬戸くんも誰か捕まえ…いや、腕章がないですね。捕まってしまったのですか?」
「あー俺は自分の身を守るために捕まえてもらったんすよ。愁に無理矢理俺の腕章押し付けました!…っていやいや俺の話はいいから!一緒に入ってきたってことはどちらかがどちらかを捕まえてここに来たってことすか!?うむむ…?副会長さんの腕章がない。今まであまり絡みがなかった二人だけど俺的には最高にイイ!」
「むっ…瀬戸くん、呼び方。この間変えてくれましたよね?」
「拗ねてるお顔も可愛いですね…ボソッ。すみませんつい興奮してしまい!!如月さん!ですよね!」
‘ありがとうございます’ と小さく微笑むと「フラグ立ってしまう〜!!」と謎の言葉を残し去っていった瀬戸くん。
暫くするとピンポンパンポーンと音が鳴り、
「只今をもちまして鬼ごっこ終了となります!全生徒体育館へお戻りください」
とアナウンスが流れ5分程で全ての生徒が戻ってきた。
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