1267人が本棚に入れています
本棚に追加
結果の集計は蓮と凛が行った。「「僕たちがやる〜!」」となんだかノリノリだったのでそのまま集計から発表まで二人に任せた。
「みんな〜!お待たせしました!」
「結果の集計が終わったから発表しまーす!」
いつもの如く仲良く順番に話す二人。最近分かったことだが二人は主に蓮が先に、その後に続いて凛が話しているようだ。見た目も背丈も同じ二人だが無意識に兄に続いて弟が、というふうになっているのか?
「まずは全体の結果から!」
「かなりの激戦だったけど、結果は〜」
「「青チームが一位でーす!」」
わあー!やいえーい!など喜びの声が彼方此方から聞こえる。
「青チームは学食無料券おめでとう!次は個人賞だけど〜…」
「人数が多いから時間の関係で役職持ちの人たちだけ壇上でお願い事してみてね!」
「あ、ちなみに」
「逃げ切れた役職持ちもね!」
双子の勝手な決定に先輩たちはやれやれといった表情で壇上へ上がっていくが俺は渋っていた。なんでわざわざ皆んなの前でやるのか…。
俺だけが渋ってまだ登ってきていないことに気付いた双子はこちらまで来て早く早く!と無理やり引っ張っていった。
ここで皆んな思い出してほしい。逃げ切れた者は生徒会や風紀に願いがあれば出来る限り叶えるというルールもあったが生徒会メンバーは俺以外その逃げ切れた者に入っている。俺よりもすんなり壇上へ登ったけど…お願いすることなんてあるのか?
最初のコメントを投稿しよう!