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「初めてDCの一員なんだって認識したわ。」
と清水さんが呟く。久保田さんもそれに小さく頷いている。俺も苦笑いしながら、
「それなら、家族自体が困るわけではないんだな。さすがに奥さんがどこに住んでるかなんかは知らないよな?」
と紘介に言うがあっさりと、
「そんなの知るわけないじゃん。」
と。それもそうだ。園村選手の家だって今回の件で知ったくらいなのだから。
「もしかして別居はその週刊誌だけじゃなく、借金も関係してるのかもな…。」
と新が言うので、俺も紘介に聞く。
「そういう噂は聞いたことない?ギャンブルに依存してるとか、女性関係とか。」
「いやー。そういうのは聞いたことないな。思い当たることがあったら、とっくに言ってるよ。」
とまたもあっけらかんと答える。
「じゃあ、もしかしたらその週刊誌の件と関連して、脅されているとかは?」
「ゼロではないだろうが、確証もないよな。」
と新が返す。
「久保田さん。今までその人達はどれくらいの頻度で来てるんでしたっけ?」
「えっと…。毎日ではないけど、週に何回か。あ、でも平日が多いかも…。」
「土日は園村選手が試合ってことが分かってるからかもな。」
と新が答える。
「それで…。」
と清水さんが俺らを見回してから話し出す。
「DCクラブのみなさんは、次の一手をどう考えてるの?」
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