DCトリオ

2/8
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/79ページ
「嘘だろ?」 と俺が驚きながら聞くと、 「はは。隆二信じられないだろ。しかも、それだけじゃないんだぜ。」 「まだあるのかよ。」 いつも落ち着いている新が少し興奮気味に聞いてくる。何を隠そう俺ら3人はサッカーが大好きだった。 「新もさっきの態度を謝るなら、教えてやってもいいぜ。」 と更に意地悪そうな顔をして新の方を見る。 「隆二、あいつ殴っていいか?」 「やめてくれ。紘介も調子に乗りすぎ。普通に教えてくれ。」 「悪い。俺も興奮してて。なんと試合観戦だけじゃなくて、ロッカールームに招待付きだ‼︎」 「おいおい。それはさすがに嘘だろ。」 俺のセリフに重なるように、新が 「リバプールのロッカーか?」 「いや、そこはマリノスの方なんだけどな。」 「あぁー。」 と言って分かりやすく新は落ち込む。 「いや、マリノスでもすごいだろ。羨ましい。」 「何言ってんだよ。お前らも行くんだぜ。この券自分の他に3名までは招待可能なんだよ。」 「俺らも行けるのか?」 「おう!一緒に行こうぜ‼︎」 「俺は初めて紘介に感謝してる。」 と新が真剣な顔で言う。 「ひっどいなー。だか許す。」 「許すのかよ。」 と3人でテンション高く笑い合う。
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!