メッセージ

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           3  聞き取りと改めてその女性スタッフの特徴を伝えて、人相書きを描いてもらった。なんとなくの特徴は捉えているが、どこにでもいそうな雰囲気であり、決定づける証拠には繋がりそうになかった。その間、橘刑事は他の刑事や鑑識と話したりしながら、手が空いた時にこちらに声をかけてくれるといった様子だった。また少し時間が経ってから、俺らが控え室として過ごさせてもらっている部屋に橘刑事が入ってきた。特別報告できるようなことはなさそうだった為、それまで3人で話していて一番気になっている点をぶつけてみることにした。 「橘刑事、率直に聞かせてください。あの犯行手口といい俺らは”黒い向日葵”を連想してしまうのですが…。」 と聞くと、何でもないという風にあっけらかんと 「そうかもな。」 と答える。こちらが拍子抜けしていると、 「いや、今のところはそれを証明するものは見つかってない。模倣犯かもしれない。それに、世間ではまだ発表していないが、仮に”黒い向日葵”なら必ずある痕跡を残していくんだが、まだそれが見つかってない。」 「黒い花びら…。」 と呟くと、橘刑事が驚いてこちらを見る。 「何故それを知っている?」 「以前知る機会があって…。」 と言って俯く。橘刑事も不審そうに見ていたが 「公にはなってないはずだが…。まぁ、いい。それが知られたらどうこうなるわけでもないしな。」 「見つかってないんですね。」 「今のところはな。これから、詳しく遺体も調べるだろうから、それを待つしかない。」 とそれを聞いて一安心なのか自分でも不思議な思いでいる。そこに紘介が、 「園村ってファンからの人気はあったし、なにより俺もマリノスの選手では好きだった。なのに、借金取りだったり、挙句には殺されて…。ショックだし、何をしたんだろう。」 と言う。 「それを突き止めるのが俺らDCだろ。」 と新がいつにもなく紘介に優しく声をかける。
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