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「もっと絆が欲しいな」
「これ以上何をどうしろと言うんだ? 俺はもう体にも力が入らないし、キスもされたし、何もできない。離せ!」
「絆、ちょっと気持ち良くなりたいとは思わないか?」
「はぁ? 寧ろお前に押し倒されているなんて、気持ち悪い以外の何者でもない!」
「この状況で煽るって、絆は勇者だな。そうされた方が燃えるけどな」
「とにかく退け! 重い!」
「とりあえず、もうちょっと」
「ン!」
再び兼貞がキスをしてきた。今度は必死に俺は唇を引き結ぶ。すると兼貞が、俺の唇の合わせ目を舌でなぞり始めた。唇の表面を舐められる度、体がフワフワする度合いが強くなっていく。
「口開いて」
「……」
「言う事聞かない悪い子には、何するか分からないぞ?」
「子供扱いするな! 同じ歳だろうが! あ」
俺が思わず叫んだ直後、口腔を貪られた。息苦しくなり、必死で口を開けようとすると、ねっとりと舌を絡め取られる。そうされると、どんどん体から力が抜けていった。
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