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「お、夏果ちゃんいらっしゃい」 結城くんと一緒に彼らの教室に入ると、中には凛斗くんと煌大くんふたりだけがいた。 「このメンバーなら生徒会室でよかったんじゃ.......?」 「今日は生徒会室が使えないんだよ」 「そっか.......」 「って、冬翔はなーんも説明せずに連れてきたの?」 「.......うるさい」 凛斗くんの言葉にふくれっ面で返す結城くん。 「ナツはここ、座んなよ。冬翔の隣の席」 煌大くんが椅子を引いてくれたので、素直にあたしはらその椅子へと腰をかける。 「なんかあんたがここに座ってるとか変な感じ」 斜め上からあたしのことを見下ろしてから、自分の席へと座る。 「こんな普通の子が隣にすわるなんて!」とか言うかと思っていたからあっさりとした様子の結城くんに戸惑いそうになってしまう。 「.......なに?」 そんな戸惑いが態度に出ていたのか怪訝な顔をされる。 「はは、夏果ちゃん冬翔が素直にそこに座ったことに驚いてるんでしょ?」 「なんで。ここ俺の席だし座るのは普通でしょ」 「いや、あたしの隣なんて嫌がるかな.......なんて」 「はぁ、隣の席くらいでなんも言わないって。あんたの中の俺どんだけ心が狭いわけ?」 呆れた様子の結城くん。
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