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【トピックス コメント】 「雪華は心氷に眠る」
” あなたのキャラが捨て猫を拾ったよ ” トピックス参加コメント【その2】
<1.小説のURL、登場させるキャラの名前や外見などの簡単な紹介>
作品:「雪華は心氷に眠る」https://estar.jp/novels/25568395
拾うのは、王女の鈴香華菜。
第86代国王の娘で、87代国王の政権下、立太子に降格された鈴香牧の妻。国民から愛される笑顔溢れる王女で、勉強が嫌い。
<3.猫ちゃんの面倒を一緒に見てほしい相手はいますか?>
お姫様育ちでどうしたらいいのか分からない為、教育係の本田雅史のところへ抱っこして連れて行く。そこには、夫の牧の姿もあった。
<2.連れて帰った猫ちゃんの毛並みは荒れ放題。お腹も空かせているし、名前も決めたい。さて、何から手をつける?>
二人は華菜が手に抱いているものを見ると、ギョッと目を瞠る。
華菜「牧、雅。この子、捨てられちゃったみたいなんだけど、どうしたらいいの?」
牧「華菜、拾うものはちゃんと選べ。それ、何か分かってるか?」
華菜「猫でしょ?」
間違ってはいないが、猫は猫でも、大型ネコ科の生き物だ。種類で言えば、ヒョウである。
華菜「とりあえず、汚れているから洗ってあげたいわね。それからご飯も食べさせてあげたいし。猫って、何食べるの? 洗濯機に入れたら綺麗になるかしら?」
駄目だ。これは世話なんかさせたら一発でどうにかなってしまいそうだ。さすが世間知らずなお姫様。恐るべし。
華菜「あ、名前つけてあげなくちゃね。黒いから、クロにしましょう」
黒猫は縁起が悪い、とよく言われるのに、平然と拾うのもどうなのだろう。と、牧も雅史も能天気なお姫様に内心で溜息をついた。
<4.最後に……その子の貰い手が見つかりました。お別れの際、どんな対応を取りますか?>
貰い手は、神官兼宰相の晋槻博明。
牧「おい博明、どうするつもりだ?そのヒョウ」
腹黒策略家な神官様は、ニッコリと黒い微笑みを浮かべた。
博明「もちろん、飼うんですよ。当然使えるように調教します」
雅史「使えるように・・・? 一体何をさせるおつもりで?」
博明「最近、嘆かわしい報告しか上がってこない上に、根性のない宮仕えが増えておりまして。くだらない懺悔を延々と聞くの、そろそろ嫌気がさしていたんですよ」
つまりは何か? 宮仕え達に喝を入れる目的で黒ヒョウを従えようと言うのか。まさか使えない者はエサに・・・。などと考えてはいるまい。
華菜「博、クロちゃんイジメたり、しちゃダメよ?」
博明「心配無用ですよ。マラコーダは、ここの誰よりも打たれ強いはずですから」
華菜「マラコーダ?」
博明「名は体を表す。思うように育ってもらうには、まず名からでしょう」
3人は、何とも言えない顔をした。
マラコーダはダンテの新曲に出てくる、地獄の亡者を罰する悪魔のボスの名である。
間違っても、神官が与える名ではない。
やっぱりこの人、神じゃなくて魔王に祈っているのではと、疑ってしまうのだった。
END.
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