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【文字4コマ】 架名、未沙に思いっきりフラれる
新婚1か月目のある日。
未汝「お姉ちゃん、そろそろ結婚して1か月経ったわけだけど、その後どう? 少しは新婚さんらしい生活出来てる?」
未沙「それがね未汝、今までと変わらないのよ。いつまで経っても姫って呼ぶし、敬語もやめてって言ってるのにあの調子。気が付けば今まで通りソファで寝てるし、お洗濯はどうも私の衣類と分けて2回洗濯機回してるみたい。酷い時は独身時代の自分の自室へ帰ろうとするんだから」
未汝「・・・待った。結婚したよね? 何その状況・・・」
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あまりに酷い状況だったので、打開策を打ち立てました。
プロジェクト名「架名を思いっきりフってやろう作戦」
架名「姫、もう寝られます?」
未沙「架名。ごめんなさい。今日私、未汝と一緒に寝ることにしたから」
架名「え? ああ、そうなんですか? じゃあ俺、元の自室に戻って・・・」
未沙「いいのよ。私が未汝の自室に行くから」
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そして1週間後の夜。
架名「あの・・・姫? 今日も未汝姫の所へ行かれるんですか?」
未沙「ええ、そのつもりだけど。だって架名、どうせそこのソファで寝るでしょ? なら、私がいてもいなくてもそんなに変わらないじゃない?」
架名「だいぶ違いますよ。だからあの、そろそろここで・・・・・・」
未沙「ごめんなさい架名。今日も私、未汝と約束してるのよ」
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翌朝。
未汝の自室前の廊下に、架名が背を壁に預けて毛布にくるまって寝ていた。
りな「兄さん、こんなところで朝から何してるんです?」
架名「ああ、おはよう りな。何か(姫が傍にいないから)どうにも安眠出来なくてさ」
りな「・・・・・・廊下で寝て、安眠出来るんですか?」
架名の変人度合いが上がったと、りなはその奇行に眉をひそめた。
END
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