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【失敗作】 テイク1
とある休日の朝。
架名「姫。今日の予定は・・・・・・」
未沙「架名、私思ったの。ほぼ24時間体制で365日私と一緒にいる架名の将来が心配だから、今日一日、別行動しない?」
架名「・・・え? 別行動?」
未沙「そう、別行動。だから架名、今日は私に近づかないでね」
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と、朝に言われた架名だったが・・・・・・。
架名「姫の問題行動リスト、最近整理してなかったから・・・。えっと、ナイフとフォークを使うのが面倒だからと箸で食べようとする、は直っただろ? それから、お腹が空いたからと厨房かボディガード部隊の控室に行ってこっそりおやつをもらう、も多分やってないだろ? あ、懐かしいな。階段の手すりによじ登って、滑り台代わりにして滑って降りる。これももうやってないよな」
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暫く整理をすると時間が余ったので、ボディガード部隊の控室へと立ち寄ると、そこには架名の教育係である大平教官が在室していた。
大平「珍しいですね、架名様が未沙姫の傍にいないなんて」
架名「ああうん、何か、今日は別行動するって言われちゃって・・・」
大平「・・・何か、したんですか? 未沙姫に」
架名「思い当たる節はないけど?(・・・俺の目を盗んで、何かやらかそうとしてたりするか?)。やっぱりちょっと心配だから、こっそり様子見てくる」
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そして未沙の姿は厨房にあった。
その手元には抹茶茶碗が一つ置かれ、その手には電動泡立て器が握られている。りなと双子の弟である綾は、それを何とも言えない顔で見ていた。
未沙「こうすれば、絶対綺麗に泡立つわよね」
綾「・・・それはそうだろうけど未沙姫、電動泡立て器、茶室に持ち込んで泡立てるつもりか・・・?(風情もへったくれもねぇぞ)」
未沙「だって綾、どんなに茶筅で頑張っても、綺麗に泡立たないんだもの」
綾「それ、湯の温度と抹茶の量が間違ってんじゃねぇ?(そこさえきっちりやってあれば、大体綺麗に泡立つはずだけど)」
未沙「いつもこんな感じの温度と量よ?(泡立て器のスイッチを入れて抹茶を立てる)・・・ねぇ綾、これ、もしかして服が汚れるかしら?」
綾「まぁ、周りに飛び散るから、それはちょっと覚悟した方がいいと思うけど・・・(その前に、茶室でソレを使うのはどうなんだってことに思い至ってくれ)」
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それを物陰から見ていた架名は、はあぁと溜息をつく。
架名「姫、勘弁して下さい。それ茶室でやったら、絶対先生に怒られますよ」
未沙「架名。今日は別行動だって言ったでしょ? 私に付き纏って、ストーカーみたい」
架名「スト・・・・・・」
綾「へぇ・・・、やっぱ架名兄さん、まごうかたなき変人だったか」
END
↑5コマあるので、没。
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