貴方の代わりに、嘘をつくから。

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貴方の代わりに、嘘をつくから。

貴方の嘘が ゆっくりと心に降り積もる 泣きたくなるようなその重さに ただ 『ごめんなさい』と 呟いた 嘘吐きな貴方 気持ち隠すから 優しいくらい 切ないくらい ねえ 今だけ 今だけ本当を聞かせて 舞い落ちる雪が きっと隠してくれるから 真白の中に 優しく包んでくれるから 降り注ぐ雪に紛れさせて 貴方が優しく隠す 本当を 私は 聞こえないと 嘘をつくから ただ笑って 『さよなら』と 嘘をつくから
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