継母

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弟の裕也は継母と仲良くなろうと、よく自分から話しかけていたと思います。 裕也はとても優しい子でしたから、継母に楽しそうに話しかけ、彼女をよろこばせたいと思っていたのです。 でも、継母の態度はあからさまではないものの、どこか冷たく、私たちは継母との間に見えない壁を感じていました。 継母は父の和也を愛していたのかもしれませんが、私たちを愛してはいません。 それは彼女が本当の母親ではないからだと、私は子供ながらにずっと思っていました。 継母は私たちの食事を作ってくれますし、掃除も洗濯もしてくれます。 でも、私たちとは心が通わない遠い存在であったと思います。 私はそんな継母をどうしても好きにはなれなかったのです。
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