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「アリ巣を換気する機能はありますが、生活臭がこもるといけないので、各巣穴に花を活けるのです。ポプリにして芳香剤として利用されたりもします。そのほか、蜜はお菓子作りに使われます」
「うわぁ~っ。お菓子も作っているの?見てみたい!大智君、お願い。覗きにいこうよ」
「う、うん。そういえば、少しお腹が減ってきたような…」
かわいい二人の会話に、思わず微笑みを漏らした夢餡子さんは、あちらに行くようにと小道の先にある門を指した。
「ここのお菓子作りには卵が欠かせません。お菓子用の卵とお菓子を作る雛がいますので、話しかけてみてください」
二人は餡子さんにお礼を言って別れを告げ、小道の先へと進んでいった。
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