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「このアンドロイドは?」
「ああ、試作品でね、他のとは変わっているんだよ。」
博士が答えた。
「何に使用する?作業用のアンドロイドには見えないな。」
「強いて言えば、僕の髪を三つ編みにすることかな。あとは日がな一日、ぼーっとしたり、あちこち歩き回っているのさ。」
「なぜそんなものを?」
「気になるかい?それならリョーコが戻ってくるまで時間つぶしに話そうか。」
博士は三つ編みを終えたアンドロイドの顔をハンカチでふいてやりながら、そう言った。
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