赤や黄色の記憶

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赤や黄色の記憶

風の色が変わったら 葉が踊る 青空にも曇り空にも 赤や黄色の葉が踊る くるりと翻るその様に あの夜の声を思う 触れた長い指先を思う 幾つも浮かんでは すぐに消えていく 掴めずに弾けた熱 けれど 交した熱は 今もここで消えない 赤や黄色を纏って 燻ったまま くるりと目の前を翻る
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