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ようやく家が見えてきたとき、私は少しだけホッとして、今日あった恐ろしい出来事を回避できたと思ったのです。
家には父も母も妹もいるのだから、もう私が一人になることはありません。
何か恐ろしい出来事が起きたなら、助けを呼べば良いのです。
私がそんなことを思いながら、玄関に足を運んだとき、振り払ったはずのあの醜い幼女が玄関の前に立っていたのです。
彼女は顔中に火傷を負った醜い顔で、私を見ると笑っていました。
そして彼女は私にまたこう言ったのです。
「ねぇ、お姉ちゃん。美樹も傘に入れてちょうだい」って……。
私は怖くて悲鳴を上げると、我を忘れて美樹ちゃんから逃げていました。
美樹ちゃんが私に何をしようとしているのか、私には少しもわかりませんでした。
でも、私はただひたすらに怖くて、助けを求められる誰か探して走っていたのです。
私はようやく見えてきたコンビニの明かりに吸い込まれるようにしてコンビニへと逃げ込みました。
そして私は恐怖に震えながら雨が止むのを待ったのです。
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