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車のフロントガラスの向こうに男の影が見えた。これ以上しゃべられたら困るお偉方の回し者の仕業だろう。所長をやったのも今の奴か。まあいい、ドライブレコーダーとは便利なものだ。スナイパーも記録されているはずだ。ここから辿れば、点は線になり、線はゴールへと導く。そして、ここからあたしの新たな戦いが始まる。あんたらに最高の料理を食わしてやる。人生の価値を味わえる最高の料理を・・・。
夜明けと共に、眩いに包まれた。
そこはまさに目覚めに感じる痛いほど眩しい真っ白な光の輝き。
前にもそんな輝きを感じたことがある。でも違った。
でも、今度はホンモノに違いない。
(完)
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