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デカ長の糸山を始めとする捜査一課の面々は閉まっていたレストランの扉を強引に押し開けて、レストランの客席ホールに雪崩れ込んだ。朝倉の遺体があった厨房内へと。大勢の足音と足跡が我先にと駆け込んだ。そして、手当たり次第に物色した。己が誰よりも先に手柄を掴まんとばかりに。
「デカ長、何もありません」
「遺体どころか、血痕の痕跡すら見当たりません」
「そんなはずは・・・」
一同は期待と裏腹の出来事にやるべき事を忘れ放心状態に陥った。
そんな時だった。ガラガラ、ガラガラという金属音が響いてきた。
そして一瞬にして真っ暗闇の世界に突き落とされた。
「しまった。閉じ込められた。皆、懐中電灯を灯せ、直ぐに出口を探せ。
それにしても、国家権力の捜査一課を罠にはめるとはホシはかなりな知能犯だ」
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