ハエと小娘:始

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ハエと小娘:始

そんな未咲に気付いてか否か、ヨウは口吻と自らの頭を未咲の濡れ始めているナカへと挿れ始めた。 何かが入り込もうとしている異物感に、未咲は目を見開いた。 ズッ ズズッ 「やぁっ、なにしてるの…」 「ナカに入って…、直接、匂い付けしようかなって…」 「直接って…」 「あ、もし嫌なら…、大きくなって、ナカに出しても良いけど…。どっちがいい?花里さん」 「そんなこと…」 ヨウからの問い掛けに、未咲は顔を赤く染めて口籠った。 戸惑っている内にも、ヨウは未咲の入り口の辺りを出たり入ったりしながら返事を待っていた。 ズズッ ズッ 「花里さん…、どっちにする?」 「っ~…、五木君の、やり易い方でいいよ…?」 「っ!…本当に、いいの?」 「だ、だって…、恥ずかしいのよ!」 「………ふっ、そっか。だったら…」 ズズズッ 「っ!!」 「まずは…、こっち」 未咲の返答に、ヨウは小さく笑うとそのまま奥へと進んでいき、ナカで向きを変えると自らの尻の先を奥の壁へと押し付け、体液を吐き出した。 急なナカの広がりに、未咲は仰け反って目を見開いていた。 しばらくして、ナカから出てきたヨウは再び人と同じ大きさになると、未だに肩で息をしている未咲を俯せにし、中脚で下半身の下着をずらすと尻の先を入り口にくっ付けた。 「これだけ、やっとけば…」 グリッ 「い、五木君…?え?終わったんじゃ…」 「二重に匂い付けしとこうかなって…」 「そ、そんな…あっ!?」 ビュルッ 入り口へと宛がわれた尻の先から、未咲のナカへと液状のモノが流れ込み、なんとも言えない感覚に未咲は両手を握り締めていた。 空き教室の隅、行為を終えたヨウと未咲は寄り添い休んでいた。 「花里さん…、これでもう、他のハエは寄って来ないぞ!」 「…五木君」 「ん?」 「あたし、今気付いたんだけど、ハエの姿じゃなくても良かったんじゃない…?」 「ハエの姿じゃないと、匂い付け…」 「そうじゃなくて!…普通に、やっても良かったんじゃないかな…。付き合ってるなら…」 「あ、そうかもな!でもな…」 「なに…?」 ヒソッ 「子作りする前に、花里さんの身体にハエの体液馴染ませとかないと、出来ないんだ」 「そうなの!?」 「ああ。まあ、今回はそれも兼ねてだったんだけど、やっぱりハエは嫌だった…?」 「…嫌では…。ただ、初めてがハエだったのはちょっと…」 「あ、ごめん!オレ、そこまで考えて無かった…」 未咲の一言に、ヨウは頭を抱えて項垂れた。 そんなヨウの姿に未咲は小さく息を吐くと、クスッと笑った。 その笑い声に反応して顔を上げたヨウは、不意に未咲から唇を奪われた。 チュッ 「………え?」 「…あんな初体験、忘れられないよ…」 「花里さん…」 ギュウッ 「苦しいよ、五木君…」 「これからも、オレと一緒にいて下さい!!…未咲、さん…」 「!…仕方無いから、いいよ。ヨウ、君…」 翌日、やり取りは変わらないながらも、いつもと違う雰囲気の未咲とヨウの姿に何かを察した朱姫は「良かったね!」と声を掛けたのだった。 「な、何がいいのよ、朱姫…?」 「仲直り出来たんだなって」 「仲直りって…」 「心配してたんだよ?」 「まあ、ずっと相談に乗って貰ってたしね…」 「私だって、未咲にいっぱい相談に乗って貰ったんだから」 「あ、そう言えば知生さんとはどうなのよ?」 「え!?何も、無いよ…。でも、最近ちょっと様子が変わったかも…」 「様子が?」 「前よりも過保護って言うのかな…?」 「まぁ、朱姫見てたら分からなくは無いけどね…」 「相変わらず、仲良いな!」 「当たり前でしょ!!友達なんだから」 「五木君も、未咲と仲良くなって良かった」 「ちょっ、朱姫!」 「オレも嬉しいよ!まさか、付き合えるなんてさ!!」 「ちょっと、ヨウ!!」 「え、付き合ってるの…?」 「そ、昨日から!」 「おめでとう、未咲!!」 「…ありがとう…」 (何なのよ、この二人は…) 終わり
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