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間章 -夢-
-いいぞ!その調子だ、お前はやっぱり出来た子だな!
-3歳なのに、もうこんなに言葉を知っているなんて!素晴らしいわ、ゆうま!
嘘だ
-...なに?それは本当か?
-ええ...もし本当なのであれば、あの子にはまだ知らせては...
-わかっている。あの子の頭脳は、人類の宝だ。まさかそんな夢物語な戦いで失うわけにはいかない。
-そうよ...それに...
-ああ、あの子の頭脳は"力"になる。
ほらな
-まぁ!ゆうま、お国からこんなものが!
-すごいぞ、お前、この年で留学だ!
-あなたは私たちの誇りよ!!
消えろよ
-ゆうま、お前まさか...!!
-やめなさい、やめて、やめてぇぇぇぇぇぇ!!!!!
全部嘘だ
-まさか君がこのようなことをするとは。
-まだ5歳だぞ...?どうやったらあんなことが出来るんだ?
-さぁな。天才だからじゃないか?
-だとしても無理がある!!見ただろうあの夫婦のあの有り様を!?
-そうだ、留学までは時間がある。取り消した方がいい!!
―無理だ。
―何?
―既に出国している。
―な、なんだと…!?
-ゆうまくん、おかえりなさい!今日からここがあなたのおうちよ!
-ほんと、気味が悪いわ。まだ小学生だと言うのに、気持ち悪い…何を考えてるかもわからないし。
-全くその通りだな。いくら金になるとはいえ、気味が悪すぎる。
-ええ。恩だけ売り付けて、さっさとお金を背負ってきてもらわないと。
-そうだな、そうすれば私たちも...
全部
全部全部
全部全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
嘘だ
この世のどこにもない
自分以外に
俺が信じられるものなんて
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