命日

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命日

 ある日突然、僕はぽっくり死んだ――。  生前、僕は若さと身体の丈夫さだけが取り柄の、現役高校生だった。  平々凡々とした毎日だったけど、密かに片想いしてる人だっていて、僕なりに青春を謳歌していた。  だからその彼女に、 「好きです。付き合って下さい」  って言われたとき、確かに思ったよ?  “明日死んでもいいくらい幸せだ!”  ってね。  まさか、本当に死ぬと思ってないもの。
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