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ビクッと体を揺らし、手に力がこもったことで思わず達してしまい湊人の服を汚してしまって焦る。それでも、電子音は続き、急かすように俺を呼ぶ。急いでティッシュで後始末をし、とりあえず相手を確認しようとスマホを手に取る。
「湊人ーー」
なんてタイミング・・・・・・。そう思いながらも、湊人がいって三日。連絡をするといった湊人は忙しいのか一度も連絡はなく、その寂しさゆえにこんなことをしていたのだが・・・・・・。
「も、もしもし」
湊人を思いながら自慰をしていた背徳感からぎこちなくなる。ばれやしないだろうかと。臭いもこの状況も電話口からは見えないのに、ドキドキしてしまう。
『もしかして、俺のこと考えながら自分でしてた?』
「えっ! なんで」
開口一番、湊人は思いがけないことを言う。声が裏返るのは仕方がないと思う。俺は演技なんてできないし。
『え、まじ? 冗談だったんだけど』
「・・・・・・」
そう言われてしまうと、俺はただ黙るしかない。
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