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湊人との行為で、俺は受け入れる側だ。だから、それなりに準備がいる。こうして一緒に暮らし始めた二ヶ月前、四月の頃から、湊人と挿入を伴うセックスをするようになった。
その頃から、湊人にそういう準備をさせることは後ろめたさがある。
どんどんかっこよく、輝いていく湊人を見ていくうちに女の子のようにかわいいわけでもなく、湊人の回りの男たちのようにイケメンな訳でもない自分がどうしようもなく遠い場所にいるような気がして。湊人がそんな自分に気づいてしまったらと、怖くてたまらなくなる。
「ん、だから。もう、いれてくれていい」
体を起こし、反転させると四つん這いになってお尻をつき出す。後ろからいれてもらうのも、そんな気持ちからだった。
「たっちゃん。今日は前から入れたい」
湊人の声に、俺はふるふると首を横に振る。湊人の手がサワッと腰に触れる。ヒクリと腰が震え期待に腰をつき出してしまう。
そんな俺に、湊人は諦めたようにそこに湊人のものを突き立て、グッと押し込むようにして挿し入れた。
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