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手紙は続いている。
《あの日、僕は最後に「こんな別れ方でも、戻ってきてくれる可能性が少しでもあるなら、いつまでも待ってる」って、そんなようなことを言ったと思う。でもそれって、実際は保険かけてただけっていうか、島本さんには縛りでしかなかったなと》
そんなことない……!
叫びたいくらいに思った。
待っていてくれさえするのなら。
どれだけ時間がかかっても戻ろうと、戻りたいと思った。
それくらい彼のことが好きだった。
そう思うとまた涙が止まらなくなってしまった。
もうぬぐう気も起きない。
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