始まりと終わりの箱

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何が入っているのかは、最初からわかっているつもりだった。 ──けれど。 体中が痛かった。 どこか奥深くを突き刺されたかのような鋭い痛みに耐えられず、私は床の上で体を折る。 これは誰かを想って泣く痛みだ。 心だけじゃない。 体中が痛みに悲鳴を上げている。 もう二度と起き上がれないんじゃないか──そう思えてしまうほどの痛みだった。
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