凍瀧(いてだき)

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最初は何をしても愉快だった。 いつまでも輝く不夜城(ふやじょう)は、夢のように美しく楽しい事でいっぱいだった。 金を湯水のように使い、旨いものも幾らでも食えた。 だがバイトの金も尽きふと気づくと、周りには誰もいなかった。 夢のような不夜城は実はマヤカシで、 こんなにたくさんの人が行き交う場所で 俺は真の孤独を味わった。 この時に故郷に帰ればよかったのかもしれない。 だが変に意固地になって、 そらみろと言われるのは俺のプライドが許さなかった。
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