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「あぁ、悪い」
バツが悪そうに両眼を右手で覆い、私の服を取ろうと起き上がる。
でも、私は匠の左腕を掴み、ギュッと抱き着いた。
「もうちょっとゴロゴロしていたい。ねぇ、腕枕して」
思い切って甘えてみると、匠の身体が一気に膠着して固まってしまった。
表情も固まってしまい、思考は停止してしまったみたい。
「匠、聞こえてる?」
熱い素肌の腕にしがみつき、彼を見上げて甘えてみる。
固まっていた身体が動き出したと思ったら、フルフルと震えだした。
「あ、朝から煽るな……!」
「えっ、煽ってないし! 甘えてるだけだもん。そんなことばっか考える匠、いやらしい!」
「い、いやら……!」
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