●第六章●

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弟にため息交じりに言われ、ハッとなる。私、弟にもバレバレの態度を取っていたんだってことに。 「ご、ごめん。ずっと辛気臭かったよね。家の中の雰囲気を壊しちゃってごめん」 「別にいいよ、家族なんだから気にしてない。それに理由も愛莉から聞いたし。別れたんだろ? あの調子よさそうな男と。」 「あっ、そ、そうなの……ハハッ……恥ずかしい話を聞かせてゴメンね」 弟にも負の感情を与えてしまい、情けなさに苦笑いしか出て来ない。 そんな私に悠人はムッと拗ねた顔になり、ベッドに座っている私のすぐそばまでやってきた。 「だから謝らなくていいって。結愛姉、そういうところがあるから、あんな変な男に捕まるんだよ。わかってる?」 「うっ……」 「結愛姉の優しさにあいつ、絶対入り込んでくるよ。これ以上馬鹿にされんなよ。姉ちゃんが馬鹿にされているとかムカつくんだよ」
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