習字の先生

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習字の先生

習字が大好きなお爺ちゃま。 半紙を見ると、荷物の中から習字セットを出して来る。例えそれがご飯の時間でもです。 なので、お爺ちゃまが来る日の午前中は半紙を全て片付けます。 そして、昼食後に習字ができるように習字専用テーブルに半紙をセットします。 すると我先一番とやってくるのが、習字大好きお爺ちゃまなのです。 他のお爺ちゃま・お婆ちゃまは食後と言う事もあり、お昼寝タイムなんですが、このお爺ちゃまは 『皆んなが起きてくる前に、習字の手本を・・・。』 と、スラスラ書き書き。 それはもう、師範クラスの腕前です。 そして、毎年玄関口に飾る新年の『賀正』は、勿論このお爺ちゃまが書いてくれます。 本当にありがたいお爺ちゃまです。 あと、よ〜く人を観察している方で、元気の無い職員に元気が出るように和歌やら先人の言葉などを習字で書いて、さり気なく渡してくれます。 新人の時に挫折しそうになって元気急降下している所をお爺ちゃまの習字で立ち直ったことも有りました。 あの時は、本当にありがとうございました。
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